但馬牛 2020年初せり市開催
JAたじまの但馬家畜市場は8日、神戸ビーフや特産松阪牛など高級牛肉のもとになる但馬牛の子牛市を開きました。2020年初せり市と2月にせり市が開催されないことから、県外購買客も多く、せり場は多くの肥育農家でにぎわいました。
県内の繁殖農家が雌162頭、去勢190頭の計352頭を上場。雌と去勢を合わせた平均価格は前回の12月市(82万8697円)から約7・9%安の76万3578円で、80万円台を割るのは約3年半ぶりの結果となり、総販売額は2億6877万9500円でした。全国的に子牛価格は下落しており但馬牛もこの傾向での推移となりました。
同JA畜産課の村尾忠司課長は「今市場は子牛の斉一性にバラツキが多く、子牛の発育状況によっての価格差が顕著である。生後3か月齢までの飼養管理がより重要になってくるものと思う。枝肉相場が子牛価格に直結していることには変わりなく、オリンピックイヤーを迎え神戸ビーフ・特産松阪牛等の活発な消費拡大に期待したい」と話していました。
新温泉町の村尾千代美さんが上場した、父牛に「照忠土井」、母の父牛に「芳悠土井」の血統を持つ雌牛がこの日の最高価格187万8800円で取引されました。
次回は3月11日に開催予定です。