但馬牛 12月子牛市開催
12月9日に、特産松阪牛や神戸ビーフのもと牛となる「但馬牛」の子牛市を但馬家畜市場で開きました。1頭平均価格は87万1050円で、前回の11月市(82万7572円)と比べて約5.3%増加。前年対比(82万8697円)でみても約5.1%増加となり、2019年5月市場以来、1年7カ月ぶりに前年対比で上回りました。12月に入り、回復傾向だった枝肉相場が多少下落となったものの、子牛相場は高騰。年末に向けた肥育牛の出荷が進んだことで牛舎が空き、購買意欲が高まったことが要因として考えられます。
12月市は県内の繁殖農家が生後7~10カ月の雌143頭、雄1頭、去勢216頭の計360頭を上場。販売総額は3億1357万8100円でした。
美方郡香美町小代区の朝倉久子さんが上場した、父牛に「芳悠土井」、母の父牛に「菊俊土井」の血統を持つ雌牛がこの日の最高価格の211万9700円で取引されました。一頭取引価格で200万を超えるのは2019年4月市場以来、1年8ケ月ぶりです。
JA畜産課の村尾忠司課長は「雌の高値は松阪地域の旺盛な購買と地元繁殖農家が繁殖仕向け用で引き上げた結果となった。市場全体としては子牛の揃いもよく想定以上の高値で取引されたと思う」と話しました。