但馬牛 5月子牛市開催
JAたじまは5月10日、神戸ビーフや特産松阪牛など高級牛肉のもととなる但馬牛のセリ市を開きました。1頭当たりの平均価格は72万3,340円となり、前回の4月市(76万3,057円)に比べると5.2%安となりました。大型連休明けの枝肉相場の落ち込みが響いたと考えられます。
セリ市には兵庫県内の繁殖農家が雌牛178頭、去勢牛219頭の合計397頭を上場しました。総販売額は2億8,716万6,000円でした。
JA全農によると4月の全国の主要家畜市場の1頭平均価格は63万2,457円でした。但馬の家畜市場はインバウンド(訪日外国人)や輸出需要の高まりが影響し、70万円台を維持しています。
但馬家畜市場の生田景一場長は「大型連休前から外食需要で子牛相場の高値を期待していたが、諸経費の高騰や原料調達の不安化など、連休後特に肉の消費が落ち込んだと考えられる。今後は大阪万博やインバウンドの動向を追っていきたい」と話しました。