人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム 世界農業遺産認定!
国連食糧農業機関(FAO)は7月6日、兵庫美方地域「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」を世界農業遺産に認定しました。県内での認定は初めてで、国内では畜産部門で初めての認定です。
100年以上前に国内で初めて牛の血統登録「牛籍簿」を整備して和牛改良の基礎を作ったことや、草原放牧や棚田畔草の給餌によって農村環境や多様な生物資源が保全されていることなどが高く評価されました。
認定を受け、美方郡(香美町、新温泉町)やJAたじまなどで構成する「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会は7月7日、香美町役場で記者会見を開きました。同協議会の副会長を務めるJAたじまの太田垣哲男組合長は「畜産農家や関係者の努力が世界に認められた。生産コストが高騰している中で、今回の認定が子牛価格と枝肉価格の上昇につながることを期待している。但馬牛振興の一助となり、国内外に向けて魅力を発信したい」と喜びを述べました。