平均価格、2年ぶりに90万円越え 但馬牛の子牛市

231213JAたじま 子牛市.JPG 神戸ビーフや特産松阪牛のもと牛となる但馬牛の子牛取引価格が、全国の他産地と比べて異例の高値を記録しています。JA全農によると、11月の全国主要家畜市場の1頭平均価格は5322円で、翌月の12月のせりでは再び下げる動きが出ている中、JAたじまの但馬家畜市場で13日に開いた子牛市では919,325円。5カ月連続で相場を上げ、202112月市以来、2年ぶりに90万円を超えました。

 12月は和牛肉の最需要期でもあり、現在好調である枝肉相場の更なる上昇の期待感も強まって、前回・前年対比価格を大きく上げる相場となりました。

 12月市では、県内の但馬牛繁殖農家が雌牛151頭、去勢牛205頭の計356頭を上場。販売総額は32,7279,700円でした。

 JAの西谷浩喜常務理事は「例年、12月市には優秀な子牛が上場されるが、今年は神戸ビーフの輸出やインバウンド需要の回復で枝肉相場も高値で推移しており、より多くの購買者に来場いただき活気あふれるせり市となった。初市もこの勢いが続くことを期待している」と話しました。

 24年の初市は110日に開催予定です。