農作業安全のポイント・トラクタ
農作業中の死亡事故は、全国で毎年約400件。
農作業事故は春秋の農繁期に多く、農家にとって忙しい時期に発生しています。
また、機械の転倒・転落が主な事故原因となっています。少しの油断、慣れが事故を招きます。いつもの作業を確認し、農作業事故ゼロを目指しましょう。
トラクタの点検ポイント
作業前
安全フレームを作業時の状態にセットしてください。
→転倒・転落した際に、あなたの体の入る領域を確保します。
・シートベルトを着用してください。
→作業者が投げ出され、重大な事故となるのを防ぎます。
・エンジンスタート(始動)するときは、トラクタや作業機の周囲から子ども等、人を遠ざけてください。
→不注意により、周囲の人がトラクタにひかれたり、挟まれたりする恐れがあります。
道路走行
・左右のブレーキペダルの連結をしてください。※作業終了時は忘れがちなので、必ず確認してください。
→走行時、片ブレーキになった場合、ハンドルをとられる恐れがあります。
・路肩が柔らかくなっている道や、幅が狭くなっている道ではスピードを落として慎重に走行しましょう。
→道から踏み外し、トラクタが横転する恐れがあります。
作業時
・トラクタを点検する時は、エンジンを切ってください。
→機械に巻き込まれる等の危険があります。
・作業機の下へもぐったり、足を踏み込んだりしないでください。
・作業機を上げて点検する時は、作業機が下落しないように固定してください。
→作業機(ロータリー等)が急に下がり、下敷きになる恐れがあります。
・あぜ超えは、低速であぜに直角に行ってください。
→横転事故を引き起こすことがあります。
作業後
・格納する場合、必ず作業機は降ろしてください。
→作業機(ロータリー等)が急に下がり、子ども等が下敷きになる恐れがあります。
・シーズン終了後には、定期点検を受けてください。
→整備不良が原因で、思わぬ事故を引き起こすことがあります。